膝の痛み、膝関節のトラブルについて
- 怪我による膝の痛み
- ジャンパーズニー(スポーツ選手の膝痛)
- 変形性膝関節症
- 原因不明の膝の痛み
- オスグッド病(成長期の子供の膝の痛み)
オスグッド病はこちら
膝のトラブルの原因
交通事故、転倒、スポーツ中に相手と接触した、など明らかな原因がある場合には、靭帯や半月板の損傷が考えられるので適切な固定、リハビリなどの治療が必要となります。
スポーツ選手に多い膝の痛みとして、ジャンパーズニーと呼ばれるものがあります。これは太ももの筋肉(大腿四頭筋)が硬くなった状態で運動をしていることにより、大腿四頭筋の付着部やお皿の上部にストレスがかかり痛みが出ます。
変形性膝関節症は50歳~60歳以上の方に多い膝のトラブルで、主に膝内側の圧迫が強くなり膝関節が変形する病気です。この原因は、主に大腿四頭筋の筋緊張と筋力低下によるものです。
膝に痛みがあり、レントゲンやMRIなどの検査をしても異常がないとされることも多くあります。この場合、ジャンパーズニーや変形性膝関節症と同様で、大腿四頭筋の筋緊張と筋力低下により、膝関節、膝関節周囲に負担がかかり痛みが出てきます。
つまり、怪我以外での膝のトラブルは全て太ももの筋肉の状態が悪いことが原因だと思って下さい。
湿布、痛み止めの薬、ヒアルロン酸注射、サポーターなど
膝のトラブルの根本的な治療方法
膝の怪我の場合、固定が必要なときはにはギプスやシーネなどで固定し、その後適切なリハビリを行います。完全に回復するまで適切なサポーターを使って頂くことも効果はあります。湿布や痛み止めの薬などは根本的な治療にはなりません。
ジャンパーズニーなど運動選手に多い膝の痛みや、変形性膝関節症、その他原因不明の膝の痛みの根本的な治療には、腰椎調整が必要となります。これらの膝のトラブルは太もも(大腿四頭筋)の筋緊張や筋力低下が原因でありますが、この大腿四頭筋の筋肉を支配している神経は腰椎から出ていきます。
腰椎で圧迫があり、その神経を少しでも潰してしまうと、大腿四頭筋の筋緊張と筋力低下が始まり、その影響が膝関節に現れます。そのため、怪我以外で膝にトラブルがある場合、もともと腰椎で神経を圧迫してしまっていると考えられます。
ジャンパーズニーや変形性膝関節症など膝に痛みがある場合、腰椎の調整を行い神経の圧迫を取り除く治療をすることが必要となります。また、膝関節と大腿四頭筋を緩める調整治療を同時に行います。
変形性膝関節症の方は、更に膝関節内側の圧迫を取り除く調整が必要となります。良くヒアルロン酸注射をする場合もありますが、ヒアルロン酸が足りなくて変形性膝関節症になっている訳ではないので、注射での根本的な回復は困難です。
また、関節軟骨や半月板などの軟骨は現在の医療では再生させることは不可能です。もちろん、軟骨成分の摂取しても軟骨ができるはずもありません。しかし、軟骨が潰れてしまっていても腰椎の調整と膝関節の調整により、膝の圧迫を取り除き、痛みも可動域も回復させることはできます。
膝のトラブルを根本的に解決するには、腰椎の調整を行い、神経の圧迫を取り除き、太ももの筋肉の緊張と筋力低下を改善させることが必要となります。
症例:16歳 男性
サッカークラブで活動している選手。膝周辺に痛みが出始める。医療機関を受診すると、ジャンパーズニーと診断され、湿布をもらう。もちろん湿布では治ることがなく、当院を受診。
大腿四頭筋(太ももの前面)の緊張が強く、膝の可動域も制限されていた。腰椎の調整と膝関節調整を開始。通院3回目程度から膝関節の可動域が改善。通院6回目程度で膝関節の可動域制限は全くなくなり、膝の曲げ伸ばしの痛みは消失。8回目以降では、太ももの張りもなくなり、ランニングも可能に。10回目以降は膝関節の痛みは完全に消失し、サッカーの練習にも復帰できた。
症例:70代 女性
膝の内側の痛みが年々悪化してくる。階段も手すりを使い一段ずつ昇り降りをする。歩行時も痛みが悪化し始め、数ヶ月後には足を引きずって歩行する様になる。医療機関を受診。画像診断で、膝内側の隙間がなくなっているのを確認、変形性膝関節症と診断される。ヒアルロン酸注射を何度か打ち、湿布も毎日貼ってはいたものの症状や痛みは全く改善せず。
当院を受診。腰椎調整と膝関節調整を開始。
通院5回目程度で、膝関節の可動域は改善し始める。歩行時の痛みも軽減。通院8回目程度で、通常の歩行時の痛みは消失。通院10回目程度では、膝の曲げ伸ばしの痛みは完全に消失し、可動域制限は回復。13回目以降では、階段の登り降りもできる様になり、歩行も正常になる。