不妊症について
不妊症で悩む女性はとても多く、少子化の現代では社会問題とされています。子供を望んでいてもなかなか妊娠できず、医療機関を受診しても成功しないことも多いと聞きます。
また、不妊治療には高額な費用がかかるため、諦めてしまう方もいらっしゃるでしょう。不妊症の原因には現代の生活環境、ストレス、遺伝的なものと言われており、
- 排卵の異常
- 卵管の異常
- 頸管の異常
- 子宮の異常
- 原因不明
不妊症の主な原因
1.排卵の異常
まず一番大切なことは1の排卵です。
女性は卵巣で卵子を育てています。排卵の時期になると脳からの指令でホルモンが出され、そのホルモンの作用により排卵される仕組みになっています。しかし、この流れのが正常であれば良いのですが、どこかに少しでも異常があると正常に排卵されません。
一番トラブルとなり得る部分とすると、卵巣の機能の低下が考えられます。卵巣の機能が低下すると、卵子を育てる能力が低下します。更に、排卵を促すホルモンが正常に作用していても、正常に排卵することができなくなってしまいます。
卵巣の機能が低下する原因は、ストレスや生活環境ではなく、卵巣を支配している神経を圧迫してしまっていることが最大の原因となります。卵巣を支配している神経は、胸椎(背骨)の下部から出ていきますが、そこで脊椎のねじれや圧迫があり、神経を触ってしまうことが問題です。神経を潰してしまうことで、脳から卵巣への指令が正確に伝わらず卵巣の機能が低下します。
2.卵管の異常、3.頸管の異常、4.子宮の異常について
卵管、頸管、子宮の状態についても1.排卵のメカニズムと同様のことが言えます。卵管や子宮なども身体の臓器なので、全て脳からの指令によりコントロールされています。
卵管や子宮も、いつも正常な状態を保てる様に脳からの指令通りに働き、また悪いところは修復されています。しかし、卵管や子宮を支配している神経を途中で潰してしまうと、脳からの指令が狂ってしまいます。
例えば、子宮内膜症も同様です。脳からの指令が正常に子宮に伝わり続けていれば、何の問題も起きませんが、途中で神経を圧迫してしまうことで子宮への指令が狂い、子宮の状態が悪化していくことで内膜症になってしまいます。
卵管や子宮を支配している神経は、卵巣と同様で、胸椎下部から出ていきます。
5.原因不明
様々な症状があるのに、医療機関で検査しても異常が見つからない場合、ほとんどが子宮や卵巣を支配している神経の圧迫が原因だと考えられます。
排卵誘発薬、タイミング法など
不妊症の根本的な治療
『妊娠をするために最も大切なこと』これは女性にとって大切な臓器、子宮や卵巣を良い状態に保つこと、です。
そのために、脳から子宮や卵巣への指令は正常にしておかなければいけません。脊椎で子宮と卵巣の神経を少しでも触ってしまうとトラブルが起きてしまうので、脊椎調整により神経の圧迫を取り除くことが大切です。
子宮や卵巣の機能低下は、神経の圧迫を放置してしまうと年々症状は悪化していきます。若い頃には症状が軽くても、時間が経ってから症状が出てきます。
子宮や卵巣の状態が良い場合
- 生理の周期が毎回あまりずれない
- 生理痛がほとんどない
- 生理中、生理前後に体調が悪くならない
- 不正出血がない
これらが目安となります。
一つでも異常があれば、子宮や卵巣の状態は良くないと考えて下さい。
10代、20代前半で少しでも症状がある場合には早期に脊椎調整により、神経の圧迫を取り除く根本治療を受けて下さい。
通常では、薬を処方されてしまいますが、これから出産を控えている女性が薬を飲むことはリスクになります。薬には必ず副作用があり、本人はもちろん、これから産まれてくる赤ちゃんにも悪い影響があります。どうしても薬を使わないといけないケースもありますが、脊椎調整による根本治療で治すことができればそれに越したことはありません。
まとめ
不妊症の女性が多くなっている一つの原因は、脊椎で子宮や卵巣を支配している神経を圧迫してしまっていることによるものです。その神経を圧迫してしまうことで、脳からの指令が子宮や卵巣に伝わらず、正常に機能しなくなります。
子宮や卵巣はとてもデリケートで、いつも良い状態が維持できていないとすぐにトラブルが出始め、妊娠しにくい身体になってしまいます。妊娠できたとしても子宮の状態が悪いと、赤ちゃんの成長に悪影響が出てしまいます。
少しでも症状がある場合には神経の圧迫が考えられます。不妊症には脊椎調整による根本治療が大切であることを覚えておいてください。
また、男性も同様です。男性の生殖器も、もちろん脳からの指令で機能しています。脊椎で神経を圧迫してしまうと、EDになったり、精巣への悪影響が出ます。メカニズムは、女性も男性も同様です。
症例:20代 女性
結婚してしばらく子供ができずに悩んでいた。もともと生理の周期がとても悪く、半年以上生理が来ないときもあった。医療機関を受診したところ、『原因はわからないが、排卵がうまくできていない。子供は難しいかも知れない』と言われてしまう。その後、治療を続けたが、なかなか改善しなかった。
当院を受診。胸椎下部で、子宮や卵巣を支配する神経の出口で圧迫を確認。すぐに脊椎調整を開始。週2回程度の脊椎調整を数ヶ月程続けた。その後、生理の周期は安定してくる。また、生理前後の身体の不調や下腹部の痛みも緩和。
その後ケアを続け、治療開始から約一年後くらいに無事妊娠することができた。