うつ病、パニック障害、適応障害について
- うつ病
- パニック症
- 適応障害
これらを発症してしまう方は比較的多く、増加傾向にあります。近年ではこの様な患者さんが多く、珍しい病気ではないと言えます。
パニック症、適応障害、うつ病の症状は様々で、突然強い不安感に襲われ、恐怖を感じたり、動悸、めまい、発汗、吐気、息苦しさ、震え、不眠、ホルモンバランスの乱れ、だるさ、無気力などの症状が出ます。
初期の場合は、発症の回数も少なく、症状が出ても短時間で消えてしまいますが、年々その発症頻度と時間が増加していきます。精神不安定の原因
パニック症、適応障害、うつ病の本当の原因は、通常、ストレス、過労、性格的な問題、遺伝的なもの、などと言われていますが、主な原因はそうではありません。
もちろん過度のストレスで、短期的になってしまうこともありますが、これらの病気は自律神経失調症の症状の中の一つで、自律神経系の交感神経が過度に優位となっている状態より引き起こされます。
交感神経とは、簡単に言うと『戦闘モード』で、緊張、興奮、攻撃的、不安、恐怖、怯える、と言った状態です。通常なら乗り越えられることが乗り越えられない、普段気にする必要がないことがすごく気になる、と言う気が張った状態が続いてしまいます。人間は通常、交感神経と副交感神経を脳がコントロールをして正常に活動していますが、交感神経が過度に優位な状態が続くと精神的に不安定になってしまいます。
薬(安定剤など)
精神不安定の根本的な治療方法
人間は交感神経優位の状態が続くと、精神的に不安定になっていくため、交感神経優位の状態を正常に戻す治療が必要となります。
交感神経が過度に優位となる原因は、自律神経系を脊椎で圧迫してしまうためなので、脊椎の調整によりその神経の圧迫を取り除く治療が唯一の根本治療となります。自律神経系は主に胸椎(背中)に出口があるため、胸椎調整を正確に行います。
うつ病、パニック症、適応障害などの病気は、通常薬での治療となりますが、残念ながら薬では根本的な回復にはなりません。しかも、薬を長期で服用すると様々な反応が出たり、身体の負担も大きくなっていき、年々体調を崩す結果となります。特に抗うつ剤の様な薬はとても強い薬なので、身体への負担は大きくなります。
うつ病、パニック症、適応障害などを根本的に治療できるところはまだ非常に少なく、まだ一般的にその根本的な治療についてそれほど知られていません。
『うつ、パニック症、適応障害を根本的に治したい』と考えていらっしゃる患者さんは、長期に渡り薬で強引に症状を抑える治療ではなく、是非根本的な原因を理解し、根本的な治療を始めてみてください。
症例:60代 女性
5、6年前から精神的に不安定は日が増えてきて、心療内科を受診。うつ病と診断される。不眠症もあるため、抗うつ剤と睡眠導入剤により治療。薬での治療を続けてもなかなか改善しない症状に余計不安になるばかり。仕事でのプレッシャーもあり、パニック症を発症することも増える。数年間、薬を使ったことで体調がさらに悪化し、内臓の機能も低下。
当院に来院、背中(胸椎)を開始。
通院から5回目程度から不眠症が改善。7回目以降ではパニック症は完全に消失。通院から11回目程度で不安感は改善。15回目以降では、うつ病の症状も消失し、その他の症状も回復。その後、薬の服用も中止し、脊椎調整によるケアを続け、精神的にも身体的にも良い状態を維持。