顎関節症について
顎関節症は、顎の関節部に痛みが出るもので、口を開ける時や食べ物を噛む時に特に痛みが出ます。悪化してしまうと、口がほとんど開けることが出来なくなったり、顎の関節部でクリック音が出始めます。
子供からご高齢の方まで、比較的多くの方に発症します。突然、顎関節症になってしまう方もいます。顎関節症の原因は
- 噛み合わせが悪い
- 精神的なストレス
顎関節症の原因
顎関節症は、顎を動かしている関節部で負荷がかかり炎症が起きているものです。関節部には関節円板と呼ばれる軟骨がクッションの役割りをしているものもありますが、その軟骨も負荷により壊れてしまうこともあります。
顎の関節に負荷をかけてしまう本当の原因は、噛み合わせやストレスではなく、『頸椎で神経を圧迫してしまっている』からです。
もちろん、極端に噛み合わせが悪い場合には顎関節にも負荷が多少はかかりますが、噛み合わせの問題だけではそう簡単に顎関節症にはなりません。ストレスも全く原因にはなりません。
頸椎で神経を圧迫してしまうことで、首周り、肩や背中の筋肉が緊張します。更に、顎関節を動かしている咬筋と呼ばれる強い筋肉も緊張が出始めます。その咬筋の筋緊張が長期的に続くと顎関節に負担がかかり、関節が壊れていきます。
噛み合わせの治療、マウスピース、マッサージなど
顎関節症の根本的な治療方法
噛み合わせの治療やマウスピースなどでの治療も大切ですが、顎関節症の大元の原因は頸椎にあるので、頸椎調整により治療が必要となります。頸椎調整により、神経の圧迫を取り除くことで、首周り、肩や背中の筋緊張が消失します。
そして、顎関節を動かしている咬筋の筋緊張が消失すると、関節の負荷がなくなり顎関節症の症状は回復していきます。咬筋は強い筋肉なので、その筋肉が少しでも緊張すると、関節は壊れてしまいます。
顎関節症を根本的に治すためには、頸椎調整により首を確実に治すことが大切です。
症例:40代 女性
数年前から顎の関節に痛みが出始めた。年々症状は悪化し、噛む度に痛みが出て、口を大きく開けようとしても2センチ程度しか開けることができなくなってしまった。
歯科や口腔外科なども受診したものの、症状は改善せず、当院を受診。すぐに頸椎調整を開始。通院4回目程度で、顎関節部の強い痛みが緩和し始める。通院6回目程度で、少し硬いものも食べることができる様になる。通院8回目程度で、口を大きく開けたときの痛みは消失。通院10回目以降では、硬いものを噛んでも、口を大きく開けても、顎の痛みはなく、症状は全て消失。